手汗や足汗がひどい場合に、どんな対策があるのか?
また、病院に行くとしたら何科に行けばいいのか?
治療方法としてはどんなものがあるのか?
等々について書いてみたいと思います。
病院に行くとしたら何科に行けばいいの?
原因編でも書きましたが、
手汗や足汗がひどい状態を多汗症と言いますが、
原因についてはまだハッキリしていません。
そして、多汗症は別の病気の症状として現れる場合もあるので、
何科に行けばいいのかも迷うと思います。
できれば、最初の診察は総合診療科で
診察してもらうのがいいと思います。
特に、急に多汗症になった場合は
その方が間違いがないでしょう。
「他の病気が隠れていないか」
というところを踏まえて診察してくれるはずです。
ただ、総合診療科は大きな病院でないと開設していないので、
近くにない場合もあるでしょう。
そういう場合はとりあえず皮膚科に行って、
他の病気の可能性なども聞きながら受診すべきだと思います。
病院での治療はどんな方法がある?
何度も言いますが、ひどい足汗をふくむ
多汗症の原因はハッキリしていません。
なので、病院での治療といっても根本治療は存在せず、
汗を出なくすることを主眼にした対症療法的な治療になります。
その方法は症状の重い・軽いに合わせて、
外用薬から手術までいろいろあります。
●塩化アルミニウム液
寝る前に症状の出る部分に塗って、
朝起きたら洗い流す外用薬です。
基本的には汗の出る汗腺にフタをして、
汗を出なくするというものです。
一度塗ればおしまいというものではなく、
継続して使用する必要があります。
肌の敏感な人は肌荒れを起こす場合があります。
●イオントフォレーシス法
手のひらや足の裏などを水道水にひたして微弱な電流を流し、
汗を作る細胞の活動を止めてしまう治療法です。
週に一回の治療を3カ月ほど続ける必要があります。
この方法も再発することがあります。
機器が必要なので通院することになりますが、
出力の弱いものなら家庭用として機器を手に入れることができます。
●ボトックス注射(ボツリヌス療法)
ボツリヌス菌の毒素を無害化した薬液を注射することにより、
「汗を出せ」という神経の信号を伝わらなくする方法です。
効果は普通6か月くらいしか続かないので、
効果が切れれば繰り返し行うことになります。
ワキ汗の場合は条件を満たせば保険適用になりますが、
手汗や足汗の場合は保険がきかない自由診療となり、
9万~10万くらいのお金がかかります。
また、手のひらや足の裏という敏感な部分に何回も注射するので
かなりの痛みをともなうのもデメリットです。
●交感神経遮断またはブロック
手術によって、汗のコントロールをしている神経を切断、
または麻酔液で麻痺させる方法です。
切断すれば効果は一生続きますが、
麻痺させる場合は5年ぐらいの効果と言われています。
全身麻酔での手術となるので、
カラダにも経済的にもかなりの負担になりますが、
重症で日常生活にかなりの影響がある場合に行われます。
重要なのは、「代償性発汗」という副作用が、
程度の重い軽いはありますが、必ずあるということです。
「代償性発汗」というのは簡単に言うと、
問題の部位から汗が出なくなる代わりに、
他の部位からの発汗が増えるということです。
言葉だけではなかなか大変さが伝えにくいですが、
手術をする前よりも全体として生活の質が落ちる場合もあり、
訴訟問題になっているケースもあります。
治療を受けるかどうかは慎重な判断が必要になります。
病院に行く以外の対策方法は?
病院で手術というのは、リスクも大きく、
よほど重症の場合の最終手段と考えた方がいいでしょう。
では、病院に行く以外に、
自分でやれる対策にはどんなものがあるでしょう?
●基本的な対策
まずは基本的な対策として、
足にとって快適な環境を整えることからはじめましょう。
・サイズの合った靴を選ぶ
・通気性、吸湿性の良い靴下を選ぶ
・足湯などで足をリラックスさせる
こういったことは、ハードルが低い反面、
意外と軽く考えておざなりになっていることも多いものです。
要は足に余計な負担をかけないことが大事なんですね。
●運動を取り入れる
ジョギング、ウォーキング、水泳などの
有酸素運動を普段の生活に取り入れてみましょう。
運動すると手足の先まで温まって、
意外と手汗や足汗が出ないものです。
そういう直接的な効果のほかにも、
「汗をかく練習をする」という意味もあります。
どういうことかというと、あまり汗をかかない生活をしていると、
汗をかく汗腺が部分的に休眠状態になることがあるらしいのです。
良く動かす手足や顔などは、
汗腺が休眠状態になることはありませんが、
体幹などあまり動かさない部分は、
汗腺が休眠状態になって、
本来そこから出るべき汗が、
手足や顔などに集中してしまうということがあるのです。
運動によって、休眠状態の汗腺の働きを呼び覚ますと、
出るべき汗が全身に分散して、結果として手足や顔などに
集中していた汗が減ることにつながります。
そのほかにも、運動によって血流が改善すると、
冷え性が改善し、結果として手汗や足汗も改善する
という効果も期待できます。
●自分なりのリラックス法を身につける
手汗や足汗が出はじめると、それが気になって、
ますます汗がひどくなるという経験をしたことはありませんか?
これは手汗や足汗自体がストレスになって、
余計に精神性発汗がひどくなるという負のスパイラルですね。
現代人がストレスを受けないようにするのは、
とても難しいですよね。
家でリラックスしているつもりでも、テレビや電話、
スマホなどから絶えず刺激を受け、
知らず知らずにストレスを受け続けています。
ストレスを受けないのが難しいなら、
解消方法を身につける、
あるいはストレスから気をそらすという
技術を身につける必要があります。
人によってなにがそれに当てはまるかは、
もちろん一概に言えません。
例えば、気をそらす方法としては、
好きな歌を頭の中で歌ってみるとか、
あるいは汗が出ているのを感じたら、開き直って
「よし、もっと汗をかいてやる!」と考えてみるとか。
あれこれ試して、自分なりの方法を探してみましょう。
リラックスと言えば、意外な方法で
ひどい手汗や足汗を解消した体験談を読んだことがあります。
その方は女性で、
幼少のころから手汗や足汗に悩まされてきたましたが、
働きだしてから始めた趣味のヨガで、
本当に心身ともにリラックスできる呼吸法を身につけ、
手汗や足汗の悩みが解消したというものです。
誰もが同じようにできるとは限りませんが、
とても興味を引く話ですよね。
●まずは手軽な制汗剤から
とりあえず病院に行く前に自分でできる対策としては、
制汗剤が最も手軽でしょう。
ボクが試して効果を実感した制汗剤をレビューしています。
興味のある方はぜひチェックしてみてくださいね!
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